お受験

2002年10月4日

 + 秋口の詩

 乾きはじめた秋風が
 やたら温かい太陽を呼んでくる
 その光に照らされて
 透明人間が姿を現した

 彼は立ったまま死んでいる
 誰も知らないけれど
 確かに彼は
 そこに立ったまま死んでいる

 でも私は知っている
 彼の濁った瞳を知っている

 いつか彼は生きていた
 今では誰も知らないけれど
 確かに彼は
 いつかそこで生きていた

 乾きはじめた秋風が
 やたら温かい太陽を呼んだころ
 誰からも忘れ去られ
 彼は透明人間になったのだ

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索